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朽木の花


樹が古くなって弱ったり朽木になるとサルノコシカケのようなキノコが生える。


朽木の花_c0252695_09573131.jpg







雷の話

子供の頃。
幼稚園に行く前だったか、入園した後だったか。
雷が、落ちた。

夏のある日。
近所のガキ大将と4~5人の子供達で広い河原で遊んでいた。
急に暗くなり冷たい風も吹いてきたので慌てて家に帰ろうとしたとき、すぐ近くで乾いた音がした。

音の記憶はそこまでで、弾き飛ばされたのかススキの草むらに「ひっくり返っていた」らしい。
雨はほとんど降らず、雷だけが落ちた。
遠ざかる西日に照らされた巨大な入道雲の峰が奇麗だ、と思った。

その時のスジ状の火傷痕は消えたけれど
左脇腹、肋骨の下から3番目位にできた抉れはまだ凹みとして残っている。
雷様は臍を取りに来るんじゃなくて、増やしたんかいっ!

話は少し逸れるが、祖母の実家(ヒイバーチャンち)では親戚を名前で呼ばず
住んでいる地名で呼ぶ習慣があった。
例えば杉並区に住んでいれば「杉並さん」とか、そこから分かれた子供が同じ区に住んでいれば
そちらが新しい「杉並さん」になり、元の杉並さんは庭に大きな楡の木が生えているので「楡さん」とか。
はっきり言ってヤヤッコシイ事この上ない。
ほとんど移動しない昔の時代ならともかく、現代のように転勤のあるサラリーマンとか無理があると思う。
たまに情報を更新しないとワケが分からなくなるが、それで通しちゃっているので仕方が無い。
名前を呼ばないのには理由があるらしい。

それで、住所を頻繁に変える私はさすがに地名では追い切れず「雷さん」になってしまった。
「地名じゃないの?」と訊いたら「いっぺん死んだし雷さんでいいんじゃないの?」
って、死んでねーし#

中学の美術で「鑑賞」の授業があった。
ある時の題材が俵屋宗達の「風神雷神図屏風」だった。
絵の描かれた時代背景などを調べるのは宿題だったが、授業では「先ず感想を述べるように」と。
「・・・ぶ、不っ細工!」
先生だって笑ってたくせに何で説教するのよ。
まぁ、そこで「ユーモラス」と言い換えるのを教えてもらったからイイか。

特にPTSDとかトラウマにはなっていないと思うが、雷がバリバリ鳴っている時はたまに思い出す。

by rin_pr | 2018-08-16 10:21 | 植物 | Comments(0)
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