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災害の記憶


甲斐國一宮浅間神社
祭神は木花開耶姫命で富士山の神様

神社の由緒によれば当初ここから2kmほど離れた神山の麓に祀られていたもの(現在は山宮神社)で
貞観7年に富士山が大噴火した翌年(865年)に富士山の神である木花開耶姫命をこの場所に遷して祀ったという。

随神門

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随神さん

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貞観6年から8年(864~866年)には富士山が大噴火を起こしている。
この噴火で北麓の剗の海(せのうみ)が埋没し、その残りが西湖と精進湖とされている。
現在の青木ヶ原樹海はこの時の溶岩台地の上に再生した森らしい。
竹取物語の最後に永遠の命を得る薬を翁は山の頂上で燃やし煙がずっと立ち昇っている、と描かれているので
物語が成立した当時は富士山(不死山)はまだ噴火の影響があったのだろう。 成立は貞観大噴火の後か?

※竹取物語のコアになっている話は竹を利用する文化を都に持ち込んだ隼人族の伝承とも言われている。
 当時、竹は都周辺に無く、隼人族が移植したものらしい。
 比較的初期に服属した隼人族は都の周辺に移住させられ、大王家(天武天皇以前は大王家)に奉仕している。
 天皇の葬祭の行列の最初に魔を祓う吠声(はいせい・べいせい)を発するのはこの伝統による。
 葬祭に限らず、伊勢の神宮式年遷宮でも遷御に先立ち吠声が発せられていた。

また、貞観11年に東日本大震災と同じ震源域で巨大地震が起き、津波被害が記録されている。

余談になるが、山の名前でアサマ(as-a-ma)やアズマ・アヅマ(az(d)-u-ma)など " a(s=z(d)) " の付いた火山が多いようで
もしかしたら古い言葉(縄文語?)ではないかと思っていた。 " a " は " 火 "に関係するものとして。
アイヌ語地名もそうなのだが、別の文化の人たちが入り込んでも土地の名前は古い言葉が残っている。
その後、縄文語を研究している方が書いていたものを読んだ時、本当に " a=火 " だったので驚いた!!
by rin_pr | 2016-05-18 10:24 | 神社仏閣 | Comments(0)
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